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准店員と初めての葛城山③

またしても前回までの葛城山の話の続きです。

(前回まではこちら

② https://www.recofukai.com/2020/04/04/%E5%87%86%E5%BA%97%E5%93%A1%E3%81%A8%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%91%9B%E5%9F%8E%E5%B1%B1%E2%91%A1/

https://www.recofukai.com/2020/03/29/%E5%87%86%E5%BA%97%E5%93%A1%E3%81%A8%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%91%9B%E5%9F%8E%E5%B1%B1%E2%91%A0/)

 

頂上で景色を堪能したところで出発、気持ちの良い下りのスタートです。時間はちょうど正午を回ったあたりで、爽やかに下りを堪能できるなぁと意気揚々とスタートしました。

ちなみに選んだルートは蕎原ルート…(ちなみに意気は牛滝ルートでした。)

 

ご存じの方はお察しのことでしょう。この蕎原ルート、大阪側から葛城山へと通ずるルートの中では傾斜も道路状況も一番厳しいルートです。

 

事前に少しはシンさんから聞いていたものの、下りだし何とかなるだろうと高を括っていたのですが、下りの脅威が僕たちを襲います。

 

ルートに入ってからひたすら下り下り下り…少しでも気とブレーキを緩めてしまうと制御不能になり、暴走してしまいそうな程急激さかつ、コンクリート舗装による段差的な衝撃によって、落車の恐怖と戦いながら常にフルブレーキで恐る恐る下っていく……想像していたよりも楽しくない、何なら登りよりも辛い。

 

しかも僕のブレーキは年代物のシングルピポット、ブレーキの掛かりが現代のものに比べても数段悪い。全力でブレーキを握って何とか車体をコントロールできるレベル。そんな状態なので、ダウンヒル開始後そう間もなく二人と少しずつ差が開いていく。

 

さらに両腕の筋肉がパンパンになってきて、ブラケット持ちではブレーキをかけきれないので、下ハンで全力でブレーキをかけるのですが、姿勢的に少しスピードを出そうとしただけで無茶苦茶に加速していく。その上ブレーキかけたらかけたでひっくり返りそうになる。

 

あまりの怖さと腕の疲れとで、どうにかなりそうになったところで、二人が待ってくれて小休憩

 

それを何度か繰り返し、途中何度も腕の感覚がなくなり、ブレーキから指が離れそうになりながらなんとか下っていき、ようやく休憩地点に到着。

 

後光が差しています…
後光が差しています…

そう、わざわざ蕎原ルートを選んで下ったのには訳があったのです。それがこの


“そぶらの森レストラン”です!


葛城山蕎原ルートの沿いにあり、おいしいパンやご飯が食べられると噂のレストラン…そこで昼ご飯を食べるというのも目的の一つだったのです!!

 

外観は木造のロッジのような佇まいで、山の中というロケーションにはピッタリマッチしていました。そして中に入ってみると…広い!

店内の様子。

マウンテンバイクが飾ってありました!


そして温かい!!外気温の低さとダウンヒルによってすっかり冷え切った身体には天国のように感じました。また、僕たち三人の恰好から状況を察してくれてか、店員さんも寒かったでしょう、と優しく出迎えてくれました。


そして席を選んだあと、パンは自分で取り、料理と飲み物は注文するというスタイルだったので、注文しに行ったときに一つ気づく。あ、今日現金一切持たずにカードしか持ってない…


途中でお金を下ろす予定だったのをすっかり忘れたまま登ってしまったので一文無しだったのです…結局シンさんに出してもらい(後日ちゃんと返しました。)、さぁお待ちかねのランチタイム!

お昼ご飯!!

上は僕が頼んだもの、下はシンさんが頼んだパンとコーヒーとタケさんが頼んだカレー


まずパンが手元にあったのでちぎってパクッ……あぁ、癒される!モチモチの生地とチーズのしっとりさが歯を通り抜けていく感覚が優しい!生地のほのかな甘みと、それを邪魔しない位にしっかりと存在感を放つチーズの旨味が見事なバランス!

 

と、そうしている内にドリンクのココアとカレーが登場!湯気が温かそう…

ココアを一口…これまた優しい…!口の中に濃厚かつ柔らかな甘みと風味が広がり、温かさと一緒に全身を包み込む…冷えた身体に染み渡る…

 

…お次はカレーです。辛いのは苦手なのですが、カレーは大の大好物なので果たしてどんなものかと期待を込めて一口、あぁ、たまらない!!程よい辛さとしっかりとした旨味、そして具材が柔らかい!優しいカレーだ…疲労もたまり、冷えに冷えた身体には極上のもてなしですよ、これは!!お店の空気も合わさってとにかく優しい!心が落ち着く…しんどい思いして山下ってよかった…

 

と、ごちそうを堪能し、談笑していると気が付けば1時間半位経ってる…できればもっと長く滞在していたかった(寒い外に出てキツイ下りから目を背けたかったのが本音)のですが、後の予定などを考えて最後にお店の真ん中にあったストーブにあたって出発。

ストーブに当たるタケさん(左)とシンさん(右)
ストーブに当たるタケさん(左)とシンさん(右)


外に出たらやっぱり寒い…これをまた下るのかと若干憂鬱になりながらダウンヒル再開。幸い、お店からは購買も距離も短く、寒い思いは思った以上にせず、無事に下山。そのまま特にアクシデントもなく(途中ケータイの電源が切れ、Stravaでの計測がとぎれてしまいましたが。早くGPS付のサイコンが欲しい!!)帰路に就きました。

 

これにて葛城山ヒルクライムのお話は終了。途中アクシデントはありましたが、無事登って帰ってこれました!そして改めて感じたのは、ヒルクライムは確かに辛いですが、それを乗り越えるほどに楽しいということです!もっともっといろんな山に登ってみたいです!!

 

以上、山がまた少し好きになったしょんでした!(P,S, 翌日盛大に後輪がパンクしました。エアの管理は大切!!)